「死」について考える。

久しぶりの更新です。

いきなりタイトルが重々しいのですが、
最近、リアルに「死」を実感したので記憶が薄れる前に、
備忘録として残しておきたいと思いました。

2018年4月7日の深夜、
(0時過ぎていたので正確には8日)のことです。

足利から栃木に帰ろうと国道50号を飛ばしていました。
車はYAMATO(カプチーノ)です。

ちょうど佐野藤岡インターに近くでした。
そこで、よせばいいのに
「高速に乗ろうか、それともこのまま50号でいこうか・・・」
と、悩んでしまったのです。

50号をそのまま岩舟まで行って降りるよりも、
高速乗って栃木インターで降りたほうが、若干時間が早いのです。

要は、時間を取るか金を取るか・・・ということです。

インターチェンジギリギリまで悩んで、
高速道路の方向に進んでいたのですが、
高速と一般道の分岐の直前になって

「やっぱりお金勿体ないから一般道で行こう」
と、決断しました。

しかし、決断が遅すぎました。

ハンドルをあわてて右に切ったのですが、間に合わず、
ちょうど、高速と一般道の分離帯の部分に、
車の左前のタイヤが乗っかってしまいました。

問題はそこからです。

スピードもかなり出ていたのと、
カプチーノという、国内で最も軽量な車ということもあり、
一瞬左前が宙に浮き、完全にコントロール不能な状態になってしまいました。

そして、そのままの勢いで、道路の左端から右端の
中央分離帯まで、はじき飛ばされました。

スピンとか、スリップではなく、
「はじき飛ばされた」という表現がぴったりの状況です。

まさに、宙を浮いている感じです。

そして、中央分離帯にフロントから激突!!

問題はその後です!

そこで止まると思いました。
でも止まりませんでした。

そのまま、ものすごい勢いでリアが持ち上がりました。

新体操の選手のように、
車が、フロント右側の部分を支柱にして、
やや斜めに直立→前転したのです!

さらにまだ終わりませんでした。

前転しながら、中央分離帯を乗り越え、反対車線に・・・
ちなみに、ここまでわずか1~2秒なのですが、
信じられないくらいに、時間がゆっくり進んでいるのを実感しました。

周りの状況が、しっかりと把握でき、
本当にスローモーションのように動いているんです。

反対車線に放り出されたとき、
本気でリアルに「死」を覚悟しました。

これまで、永らく生きてきた中で、
「死にたい」とか「死にたくない」とか、
いろいろ考えたことはありますが、

「ああ、俺はここで死ぬのか・・・」
と、本気で思いました。

恐怖というよりも、
あきらめというか、覚悟というか、
もうどうにもならない現実として、死を受け入れました。

人は死に直面すると、いろいろな過去の出来事が、
走馬燈のように駆け巡るといいますが、

悲しいことに、
自分が死に直面して考えたことは、

「明日の授業どうしよう・・・・」
「YAMATOごめん・・・・」
「全体校長会でみんな笑うんだろうな・・・・・」
「みんな葬式来てくれんのかな・・・」

でした。

本当にコンマ何秒という時間ですが、
いろいろなことを考えました・・・・。

しかし、運命というのは恐ろしいものです。

運がよかった、というのではなく、
すべてYAMATOが頑張ってくれた・・・・、
としかいいようがないのですが、

前転し終わった場所が、ちょうど中央分離帯の反対側であったことと、
中央分離帯に植えられている植物が見事なクッションになったことと、
スピード出しすぎで勢いがついていたことと、
YAMATOが、命がけで頑張ってくれたこと・・・

前転ではなく、ムーンサルト宙返りになってしまいました。
つまり、180°回転の仰向けではなく、
360°回転して、元の状態に戻ってしまったのです。

しかも、スピードの勢いで、反対車線のさらに端っこのガードレールまで
吹き飛んで、そこで止まりました。

さらに、恐ろしいことに・・・・・・・・・・・・、

この間、両方の車線ともに、
車が1台も走っていなかったのです。
50号ですよ!

50年分くらいの運をすべてここで使ってしまいました。

YAMATOは、見る影もなくボロボロ・・・・・、

フロントはぐちゃぐちゃ、
タイヤは、2本パンクに、ホイルは4本とも変形して再起不能。

屋根は、擦り傷で悲惨な状態
あとでわかったことですが、車自体がゆがんでしまったそうです。

しかし、この状況なのに、
私は、外傷全くなし!
(ちなみに腰は、いまだにいたいです・・・)

ガードレールにぶつかって止まったときは、
すでに死を覚悟していたので、

自分でも何が起こったのか、
自分は生きているのか死んでいるのかもわかりませんでしたが、

1分くらい放心状態の後、

「・・・・・・・えっ?????、俺、生きてる・・・?」

「うそ、・・・・・・・・なんで生きてんの????」

という感じでした。
エンジンはまだかかったままでした・・・・。

カーステレオからは、何事もなかったように
SAY ANYTHINGが流れていました・・・。

しかし、ギアを入れても、車は全く動きませんでした。

外に出て、YAMATOを見たとき、
命を護ってもらったことを実感しました。

申し訳なさと、感謝の気持ちで泣きました・・・。

レッカー車を呼んで待つこと2~3時間、

水上自動車様に組み立ててもらった、
世界にただ一つのカプチーノ「YAMATO」は、
レッカー車に乗せられ、この世を去って行きました・・・。

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購入から、わずか3年でした。

購入直後の9月に、台風で栃木市が冠水・・・
エンジンが止まって、修理に2ヶ月間、
エンジン載せ替えで復活!

1年後の9月には、エアコンのコンプレッサーが故障・・
部品がないので、あちこちから探してもらって
修理に約1ヶ月、やっと見つかって復活!

さらに1年後の9月には、車検でやはり部品が見つからず、
あちこち探してもらって、約1ヶ月後に復活!

そして、今年・・・・・

結局一度も9月に走ることなく、
YAMATOは永遠の眠りにつきました。

YAMATOに申し訳ないので、
今後車は一切買いません!

現存するY30ーVIPと、LEOPARDで、
死ぬまで乗り切る覚悟です。

一度は死んだ命、
YAMATOにもらった命、
自分のためでなく、人のために使っていこうと
マジに決めました。

最後に、
YAMATOの勇姿をご覧ください。
    ↓
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